2005.10.24

「ホームライナー逗子」でささやかな贅沢

最近、20時頃退社するときには「ホームライナー逗子」を利用することが多くなった。
定期券の他、別売りのライナー券(500円)が必要なので、毎日のこととなるとけっこうな出費にはなるが、ゆったりと座って帰れる快適さは何ものにもかえ難い。

20時に退社するときは、東京駅から久里浜行(20:14)に乗る。
それに微妙に間に合わないかちょっと疲れているときは、10分よけいに残業して、東京始発逗子行「ホームライナー逗子」(20:31)に乗る。
実は、20:14発も座れるので、ホームライナーに乗るのはえらく贅沢なことなのだ。

10分の時間的価値をどう評価するかは個々の価値観の違いになるだろうが、金銭的なモノサシだけでみると、10分の残業代でライナー券分はカバーできるので、「負担」ではないのだ。
(ライナーのおまけにつける缶ビール代までカバーできるかは微妙なところだが)

「快適」以外にも、ゆったりとビールを飲みながら鎌倉へ帰る、というなんとも(ささやかな)贅沢な気分は、クセになりますよ。
お試しあれ。

・いやらしい追伸(言い訳)
10分の残業は会社にとっても意義があるようにしています

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2005.06.11

鎌倉のリスは、小鳥につつかれ逃げ惑う。

鎌倉の台湾リスの存在については、いろいろと物議を醸すところもあるが、私にとっては愛らしい歓迎すべき小動物である。
鎌倉へ来るまでは、リスは動物園にいるものという認識しかなかったが、最近ではすっかり身近に感じられる存在となっている。

でもまだまだリスについては知らないことばかりで、リスが鳴く動物であることも最近初めて知ったのだ。

佐助稲荷で、鳥がうるさいほど元気に鳴いていた。
「チュンチュン、チュンチュン」
どうやらすぐ近くで鳴いている様子なので、まわりを慎重に見回してみると、声の主は鳥ではなくリスだった。
リスは鳥のように鳴くのね、と新たな発見に喜びを感じた。

つい先日のことだが、家の近くで犬がかわいらしく鳴いていた。
「ワンワン、ワンワン」
これまたすぐ近くで鳴いている様子なので、ベランダにでて周りを見渡してみると、隣のアパートの上でリスが「ワンワン」と鳴いていた。
変幻自在だな、とすっかり感心してしまった。

リスに愛嬌を感じてしまうのはさらにあって、イメージダウンを承知の上の表現に例えると、「ドブネズミ」と見分けがつかないほどの体をしているにもかかわらず、自分の体よりもはるかに小さなすずめほどの鳥につっつかれて逃げ惑うのである。
気の毒だが、その様が可愛らしい。

駆除という事態は避け、うまくまわりの環境と共存できるようになれば、と願うばかり。

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2005.06.06

頭上注意~お好み焼き 津久井~

昨日は、お好み焼き、ということで鎌倉駅西口すぐの津久井に行った。
3度目の来店となったが、3度で2度、店内の柱に頭を強打した。
昔ながらの一軒家で、というのが店のウリの一つであるから、頭上注意のシチュエーションを受け入れなくてはならないのだろうが、自分の注意不足を責めるよりも、頭をぶつけるような造りの店に無性に腹が立った。

とてもとても頭が痛かったし、脳細胞もかなり死んだと思うんで、鎌倉はでかい外国人観光客・住人も多いことだし、ひとに害悪を及ぼす邪魔な柱はいつまでも放置せず、すぐに切っちゃってください、
と、理不尽さは知らんぷりで、無理な注文をつけてみる。

津久井は、お好み焼きは当然好きだけど、極太・スナックライクの麺の焼きそばがさらに好きだ。

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2005.05.11

鎌倉に家を持つ その12-途中経過-

レポートが遅れて申し訳ありません。
どうも、筆ののりにはバイオリズムがあるようで、気乗りしないと数行の文章すら書くことができません。

簡単に、途中経過を報告すると、今回レポートしてきた共同宅地購入「島津TRAD」は終了しました。
両リーダーとも、土地の選定ができなかった、ということです。

住宅ローンの件では、その後、横浜銀行から回答がありました。
納得のできる丁寧な回答で、とても好感を持てました。

家作りについては、継続中です。
不動産はアースデザイン、設計は村越正明さん、との個別契約に切り替えました。
探す土地のロットは小さくなりましたが、気に入る土地の少なさは今まで以上です。
土地探しをはじめてまだ日が浅いのですが、自分が買うことのできる物件は永遠に現われないんじゃないかとも思いつつあります。

共同宅地購入の続編と、個人での家作りについては今後もレポートしていきたいと思います。

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2005.04.30

【お知らせ】鎌倉漁協の日曜朝市

定例の鎌倉漁協の朝市が、5月1日(日)10時より坂ノ下の鎌倉漁業協同組合漁業センターで開催されます。

今回は、前回なかったアジなどが買える模様。

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2005.04.10

鎌倉に家を持つ その11-住宅ローンを組めない?4-

翌日、朝から銀行まわりをした。

まずは、私のメインバンクである新生銀行だ。
東京住宅ローンセンターを訪れた。

受付には受付係ではなく、ローンの担当者がいた。

---------
私:「住宅ローンについてお尋ねしたいことがあるのですが」
担当者:「どうぞ」
私:「?ここでよろしいのですか?」
担当者:「はい、どうぞ」
---------

応接セットがあるのに、受付で立ったままはないだろう、と思うが、相手がここでというのだから仕方ない。
他の銀行と同様な質問をするが、これはうちでは貸し出せないです、との回答。
具体的な物件の情報を提示してもダメかきくが、ダメ。
例外は無いかきくが、これもダメ。

ダメということより、こんなぞんざいな対応を受けたことがショック。
メインバンクなだけになおさら。
スーツではなく、こざっぱりもしていない普段着、その上ひげ面、足元みられたかな、と少々勘ぐった。

これで終わりでも良かったのだが、帰り道にC信託銀行本店があったので立ち寄る。

こちらは応接セットで対応してもらったが、心がまったくこもっていない(ように感じた)。
この担当者の回答はこうだ。

---------
43条但し書きだからということでなく、話をきいて判断するにローンは難しそうです。

詳しくは必要書類をそろえてもらわないと判断できません。
事前の審査は可能です。
---------

事前審査には何が必要ですか?という質問に対し、口頭で、
なんとか(失念)となんとか(失念)となんとか(失念)となんとか(失念)・・・じゅうせつです。
じゅうせつについては、なんたらかんたら・・・
A銀行はちゃんとリストを用意して、いちいち書類の内容まで説明してくれたが、C信託は口頭でさっと言うだけ。
こんな説明で一般人がおぼえきれるとでも思ったのだろうか?
唯一おぼえていた「じゅうせつ」も、重要事項説明書であることを理解するのにしばらくかかった。

帰り道にはさらにいくつかの銀行があったが、この2行で疲れ果ててしまった。
(続く)

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2005.04.09

鎌倉に家を持つ その10-住宅ローンを組めない?3-

次は、都市銀行A日本橋支店だ。
職場が近いので、昼休みに直接訪問した。

担当してくれた方は、私と同年代だろうか?たいへん丁寧な対応で好感をもった。

この担当者の回答はこうだ。

---------
住宅ローンの審査のポイントは大きく2つあって、お客様の収入と物件の担保価値になります。
収入からして××××万円くらいまでは貸出可能ですが、話をきいたところ、担保価値に問題がありそうで、貸出可能額が大幅に減額される可能性があります。
あと、私道ということなので、地主数分だけの「通行・掘削承諾書(実印押印、印鑑証明書付)」が必要となります。
ローン申し込みの前に、必要書類さえ揃えていただければ、借入可能額の提示が可能です。
---------

43条但し書きに該当する、と明確に伝えたのだが、担当者はどうも43条但し書きについて理解していないような印象を受けた。
狭い私道、についての一般的な回答と受け取ることにした。

家に帰り、21時まで受けつけてくれる都市銀行Bの住宅ローン電話相談窓口に電話をかけた。

---------
私:「住宅ローンについて、具体的な話をさせてもらっていいですか?」
担当者:「かまいません、どうぞ」
私:「住宅購入を検討していまして、接道が建築基準法43条但し書きに・・・・・・」
担当者:「建築基準法43条但し書きってなんですか?」
私:「そこから説明しなければなりませんか?」
担当者:「少々お待ちください」
---------

担当者は私を待たせて少し調べるが、付け焼刃なのでこちらの期待する回答は得られない。
話をうかがうに難しいような気がしますが・・・
という感じで、A銀行だとOKだった事前審査も、B銀行ではできないとのことだった。

B銀行についてはこの日はここで終わるのだが、電話をかける前にネットで同様の質問をしていて、翌日同じ担当者から自宅に電話があった。

---------
担当者:「B銀行のものですが」
私:「ネットの質問のことですね?それは昨日電話をして解決しております。昨日と同じ回答ですよね?」
担当者:「名前をおうかがいしなかったので、昨日の電話の方かとは思いました。あれから私の方でも保証会社に問い合わせをしてみたのですが・・・」
私:「(ふむふむ)」
担当者:「43条但し書きに該当するにしても、ちゃんと建築申請のおりるものであれば、それなりに対応させていただきます、とのことです。ただし、やはり事前審査はできません」
私:「わかりました。わざわざお調べいただきありがとうございました」
---------

建築申請がおりるということがどのような意味(段階)を持つのかわからないのだが、購入を検討する段階ではローンの可否はわかりそうにない。
ソニーバンクのように43条だからだめ、ということはなさそうだ。
前日は心もとなかったが、概ね良心的な対応だったと思う。
(続く)

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2005.04.08

逗子小坪漁港のラーメン~ゆうき食堂~

湘南スタイルレストラン100」(エイ出版社)をながめていたら、葉山の小浜というラーメン店に惹かれた。
この本に載っている唯一のラーメン店で、魚介だしと極細麺が店の特徴らしい。
調理師と連れだち、ちょっと遠いが歩いてでかけた。

国道134号線にでたら逗子方面へ、渚橋交差点を右折して、葉山マリーナの少し手前が目的地だ。
134号からは1回曲がるだけという、地図なんてまったく必要としない簡単な場所にある。

迷うわけなどないはずなのだが、逗子市にさえ入らないのに、いきなりつまづいた。
134号の小坪トンネル(名称?)には歩道が無い。
方角は把握しているので復帰は容易だろうと、逗子マリーナ方面へ迂回する。

小坪から134号へ向かうと、なんだか大行列がみえる。
店の隣の駐車場にはテーブルがたくさん並べられているが、ほぼ満席。大盛況だ。
店の前にあるメニューをみるに、魚を中心とした定食の店あることがわかる。
目の前は小坪漁港だし、とれたての魚を食せるのか、いいな~・・・、が、ラーメンへの想いは微塵も揺るがず引き続き小浜を目指す。

再び134号にぶつかるが、トンネルを抜けたのにまだ歩道がない。
道路の状況からして、歩道がないところを歩くのは無理だ。
たまたま近くにあった地図をみるが、134号に容易に復帰できるような道は無い。
地元の人ならば知っているかもしれないが、きっと説明されてもおぼえきれない。
しかたないので、海まで戻って海岸沿いに進むことに決めた。

さっきの大行列店を横目に睨みながら、海岸まででるも、砂浜ではなく岩場で、よっぽど根性をださないと海越えは難しそうだ。
当然、新田義貞バリの根性も使命もあるわけはなく、そそくさと退散、だいぶ回り道をしたがさっきの大行列店へ。

私は知らなかったが、ネットで調べたところこの店は有名らしい。
名前は「ゆうき食堂」と言い、まぐろ、アジ、ぶり、かんぱち・・・などほぼ魚メニューで占められている。
目の前が小坪漁港であるし、常連でなければ、魚を頼むのがまっとうな姿勢だ。

でも私にとってはまっとうであるかどうかなど重要ではなく、ラーメンへの想いを成就させることが最優先だ。
本日のおすすめは「ラーメンとカレーのセット」(880円)。
カレーもラーメンと並び大好物であるから、迷うどころか大喜びで、これを注文。

ラーメンは、薄口醤油で、魚の店のわりには魚介だしはあまり感じられない。鶏が強いだろうか。
麺はちょっと太め、チャーシュー・なると・貝割れ・メンマ・ねぎが具だ。
ラーメンを食す、ということが大事で、味の方は二の次だったのだが、どうしてなかなか、期待以上。
カレーの方は、ルーの量に比してライスが若干多め。
ルーの酸味が気になる。
フルサイズのラーメンとカレーが880円というのは、とてもリーズナブルだ。

調理師は、マグロの子ども(名前失念)のたたき定食(880円)を注文。
厚めに切られた刺身にはかなりのボリューム感。

来店時(3月下旬)には、この店最大のウリ(おそらく)の生しらすは禁漁のためなかったが、4月以降には提供されるようだ。

次回は魚への想いを込めて、この店を目指す。
でないと、またラーメンとカレーをオーダーしてしまうもの。

当初の目的地小浜へは、翌日違う経路で出直した。

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鎌倉に家を持つ その9-住宅ローンを組めない?2-

さっそく翌日から銀行へのアプローチをはじめた。
具体的な物件を提示できないし、私の信用情報もわからないであろうから、あくまでも一般的な回答しか期待できないが、銀行のだいたいの姿勢をうかがい知ることはできる。

まずは最も簡単な方法で、と思い、ネットで問い合わせられる銀行を探したが、これまた数が少なくて難航。
ネットで完結するのは、ソニーバンクと横浜銀行の2つしかみつけられなかった。

質問はこんな感じだ。

---------
××銀行御中

住宅ローンについてお尋ねいたします。

現在、鎌倉市で住宅購入を検討しているのですが、有力な候補地の接道が建築基準法の43条但し書きに該当します。
43条但し書きに該当する場合、資産価値が低くなるため、住宅ローンは希望額の半額程度しか借りられないともききます。

接道が43条但し書きの物件について、住宅ローンの制限について教えてください。
具体的な物件の情報や私の信用情報によっても左右されると思いますが、一般的な目安だけでも教えていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。
---------

ソニーバンクからは、すぐに回答があった。

---------
いつもお世話になっております。
ソニーバンク ローンアドバイザーでございます。
お問い合わせいただいた件について、下記にご回答させていただきます。

まことに恐縮ではございますが、接道が43条但し書き道路に
該当される物件につきましては、お取り扱いすることができません。

ご希望に添うことができず、申し訳ございませんが
何卒ご了承くださいますよう、お願いいたします。
---------

今回接触した銀行の中で、私が受け取る最初の回答だったが、この1件だけでY町2物件の購入意欲はかなり失せてしまった。
とはいえ、まだ完全に諦めたわけではないので、横浜銀行からの回答はまだだが、次の銀行にアプローチすることにした。
(続く)

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2005.04.06

鎌倉に家を持つ その8-住宅ローンを組めない?1-

第一希望をY町2物件にし、この物件で事業化をお願いしようという心積もりはほぼできた。
主催者側の反応も迅速で、島津さんは地主や行政に対してのアプローチをはじめ、島津さん、齊藤さん(アース・デザイン)、村越さんとの専門家会合の段取りもついた。

私の方では、欲しい家のイメージを固めるための雑誌類は少し前から何冊も読んでいたのだが、物件売買や、それに伴う法律の知識をつける必要もあろうと思い、知識を得るとともに面白く読めそうな、宝島社の、
「家の価値を半減させるコワーい土地の話」
を購入して読み始めた。
接道や建築制限など、ためになる話がたくさん載っているが、ある箇所でちょっとひっかかった。

「接道が建築基準法第43条但し書きに該当する場合、住宅ローンはおりても半額」

確か、島津さんからのメールに、Y町2物件の接道は43条但し書きというような記載があった。
急いで過去のメールを検索するに、やはり私の記憶は間違っていなかった。
メールを受け取った時は特に気にすることもなかったのだが、ローンが半額、と言われたら無視するわけにはいかない。
だいたい、あてにしている額の半分しかローンがおりなければ、購入計画はその時点で頓挫だ。

接道について大雑把に説明すると、私の理解では次の通りだ。
(もちろん厳密性なんてないし、誤解もあるかもしれない。)

購入する土地に物件を建てたいと思ったら、4m以上の幅員を持つ(ちゃんとした)道路に2m以上接していなければならない。
4mに満たなければ、道路の中心線から2mまでは自分の敷地であっても道路として供さなければならない(いわゆるセットバック)、などなんだかんだで基本のルールを満たさない道路も法42条で道路として認められている。
42条に該当する道路に接しない土地には、基本的に建築不可だが、昔から慣例的に使われてきた通路など、例外的に43条但し書きによって建築を許可される場合がある。
これは建築審査会の同意をえて、特定行政庁が許可するもので、土地を買ってから家を建てようと思っても許可がおりる保証はない。将来の建て替えの際にも同様なことが言え、今まで住んでいた家が改築不可、なんてことも可能性としてはありうるのだ。

外見上は同等の物件であっても、接道の違いで大きく担保価値が異なる。
銀行によっては、接道が43条但し書きに該当すると、瑕疵あり物件、とみなすのだ。
(続く)

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2005.04.03

鎌倉漁協の日曜朝市(4月)

鎌倉漁協の朝市に行って来た。
朝市は、1~3月を除く毎月第一日曜の10時から開催される。

前回(04年11月)10時15分すぎに到着したら、既に売切れてしまっているものがあったので、今回は早めの到着を目論んだ。
10時5分前に坂ノ下の漁協に到着すると、20人くらいが整然と行列をなしている。
急ぎ、行列の最後尾に並ぶが、待つ間もなく開場となった。

「まだ水が冷たいので、あまり種類はありません」

という、漁師さんだか漁協の職員さんだかのお言葉。
確かに扱っている種類は少ないが、前回よりも多いような気がする。
この日は、
かわはぎ、めじな、めばる、かさご、さざえ、しらす(釜揚げ)、丸干し、わかめ、地元野菜
を販売している。
魚類は100g100円(確か)、さざえは5個1000円、しらす1パック500円、丸干し1袋200円、わかめ1袋650円~。



しらすとわかめを買い、魚はどれにしようかと迷うが、特段の理由も無くかわはぎ(500円)を1匹買った。

会計を済ませた調理師から、袋に入ったかわはぎを渡されるが、ぴくぴくと元気良く動いていて、おおいに戸惑う。
生簀で泳いでいるのを買ったのだから、当然なのだが、これは完璧に想定外。
まさか、魚はスーパーの切り身のパックで買うもの、とまでは思っていないが、生きた魚を買うなんていう感覚は持ち合わせていない。
生きているのを殺して食らうなど、とてもとてもかわいそうで自分にはできない。
小5の理科の実験で鯉の解剖をやらされたのだが、そのときだって自分ではできなくて同じ班の女子にやってもらったのだ。
市場で魚を買うというのはこういうことなんだ、と今さらあほうのような認識を持つ。

「死んでるの買ってこいよ」と調理師に言い放ち、無理やり袋を押し付けて、さっさと帰路へ。

家に帰るとさっそく調理師が魚をさばきはじめるが、もちろんそんな様子は視界に入らないようにする。
かわはぎの肉が引き裂かれる音なんてききたくないから、かたく耳を閉じて、知らんぷり。
魚をさばく様子は店では当然みたことあるけれども、自分で買ったとなると感覚がまるで違う。
釣りもしないし、この歳で社会経験の未熟さを思い知る。

でも、さばかられた刺身はちゃんと食いましたよ、当然。

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2005.03.31

鎌倉に家を持つ その7-土地探し3-

4件の見学、うち2件を候補地としてピックアップ、というところで私の土地探しの作業は止まった。
もうひとりのリーダーR氏は、私より地域の許容範囲が広いためチェックする物件も多く、土日は精力的に土地見学を行っているようだ。

R氏の経過報告を受け、2件とも競合する可能性があることがわかった。
競合したらまず話し合いということになるが、私の本命でない物件について争うのは無駄な労力なので、候補地のうち1番最初に見学した物件(以下Og町物件)を候補地から取り下げた。
Og町物件は、安い・駅から近いという魅力がある一方、日当たりが不透明・がけが迫っているという難点のほかに、払拭できない不安がある。
それは、3年以上に渡って売れ残っていることだ。

安いならば安いなり、売れないなら売れないなりの理由があるはずで、それが明らかにならないと気持ち悪くて買う決断はできない。
日当たりの不透明感、がけの存在は確かにマイナス点ではあろうが、こんなに長期間売れ残るほどの難点だとは思えない。
安いというのは現時点のことであり、それ以前は高かったため売れなかった、という可能性はあるし、地主が客を選んだ可能性もある。そもそも日当たりと崖の評価で売れ残っている可能性だって捨てきれない。このような理由ならば気にするまでもない。
気にする理由というのは、例えば、現物件を含め周囲で殺人事件があった、周囲に問題住人・団体がいる、などだ。
こんなことがある事実はもちろん確認できていない。推測しているわけでもない。単なる可能性の問題だ。
理由が明らかにならなくても、私が住むだけなら我慢できるかもしれない。
しかし私はリーダーであり、他人にすすめられる物件でないと、共同購入の土地として選ぶわけにはいけない。

リーダーとしての私の候補地は2番めに見学した物件(以下Y町1物件)に絞られた。

リーダーに提供される物件リストの閲覧期間は4月上旬までなので、もしかしたらY町1物件で決まりかな、と思っていたところ、リストの更新が行われた。
数件が新規物件として加わったが、目にとまった唯一の物件はなんと私が最有力候補としているY町1物件のすぐ近所だ。
新しい物件(以下Y町2物件)は、Y町1物件より土地が広く、坪単価が若干安い。
そしてY町1物件の最大の魅力であった眺望の良さが、Y町2物件の方がさらに高台にある分、上回っている可能性が高い。
Y町1物件は価格からして5分割するしかなかったが、これだとかなり手狭だ。その点Y町2物件は5分割しても一戸45坪超の敷地を確保できる。

見学はしてないものの、現時点での最有力候補地はY町2物件になった。
(続く)

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2005.03.28

鎌倉に家を持つ その6-土地探し2-

今日(3月20日)は、昨日に続き土地見学だ。

昨日にめぼしいところはまわってしまったので、
・150坪以上
・手頃な値段
の条件を緩め、再度リストをチェックしてみた。

それでもやはり鎌倉駅徒歩圏は物件が少なく、1件しかピックアップできなかった。
3連休はフルに土地見学にあてるつもりだったのだが、2日目の午前中で終わってしまいそうだ。

本日唯一の物件。
ここは鎌倉駅の北西方向、徒歩10分ちょっとの場所にある。
140坪弱と3分割するには土地の狭さが気になるが、駅からの近さは魅力だ。

駅から現地に向かう途中、市役所を超えてすぐのトンネルを抜けるとマンションの建設現場がある。
大京がつくっているものだが、最低価格が7000万円超(予定)と、私にはちょっと手が出せない。
3~5000万円台の売れ筋価格帯のものとは明らかに一線を画す物件だが、野村不動産が売り出した中心価格帯8000万円台(だったか?)の多摩川沿いの物件が即日完売だそうだから、確実にこの層にも需要があるのだろう。
リクルートコスモスの中心価格帯4000万円台の材木座の物件はまだ売れ残りがあるようだ。中身の評価はよくわからないものの、鎌倉駅徒歩圏、海にも近いという立地、しかもリーズナブルな値段というのは悪くない条件だと思うが。
一般サラリーマンが親の援助なしで買える価格帯の物件は供給過剰、親の援助あり、もしくは高所得サラリーマンがターゲットにする物件は需要が旺盛、ということでしょうな。マンションの話ですが。

目的地に近づくと、一方通行で車両進入禁止になってしまった。
この先にはまだ住宅がたくさんあり、代替となるような道路もないので、住民のみ例外、ということなんだと思う。

広告の記載より2分ほど短い時間で現地に着いた。
古家があり、居住中だ。
感覚的には、140坪という数字が疑わしく思えるほどの狭さだ。
ここに3軒・・・難しいかな?という印象。
ただ、物件西方に迫る崖は気になるものの、閑静な住宅街、日当たりがとても良く(11時)、駅からほぼ平坦で徒歩10分ちょっとという環境にかなり魅力を感じた。
これは欲しいと思える物件だ。

2日間で4件を見学し、現状のリストの中での気になる物件のチェックは終わった。
昨日の2件めと本日の物件を第1希望とし、昨日の1件めをそれに次ぐものとして、関係者に報告した。

しかし、私の報告に対し、主催者からの返信があり、土地が若干狭いのでこの物件は今回諦めましょう、とのことだった。
だめだと言われて、よけいに欲しくなってしまった。
でも、私一人で買える値段では、当然ないのだ。
(続く)

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2005.03.26

【お知らせ】鎌倉漁協の日曜朝市

昨年12月は荒天で中止、1~3月は休みだった鎌倉漁協の日曜朝市が、4月3日10時から坂ノ下の鎌倉漁協漁業センターで開催されます。

行ったらレポートします。

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2005.03.25

鎌倉に家を持つ その5-主任建築家について-

今回のプロジェクトの主任建築家は、菅孝能さんと村越正明さんだ。
私を担当されるのは村越さんの方になる。

主任建築家選定のプロセスと理由は、プロジェクト終了後にレポートしたいと思う(予定)。

下記はお二人の紹介だ。
共同購入に参加の検討を希望される方は、ぜひ目をとおしていただきたい。
ただ、購入に至った場合、みなさんを直接担当される建築家はお二人とは別の方になる。

例えば、私のプロジェクトが土地を3分割することになった場合、私の家は村越さん、他の2軒は村越さん以外の2名の建築家がそれぞれ担当する。
他の2名はリーダー(すなわち私)が選定する、という話もあったが、その後なんの音沙汰もないので、アース・デザインの斎藤さん、建て主塾の島津さん、主任建築家のお二人で検討されていると思う。
私に選べと言われても困るので、これでよいのだ。

主任建築家は、リーダー宅の設計だけでなく、敷地選びの助言から、分筆プランの提案、他の建築家との共同作業でのリーダーシップ、街区全体のイメージ創出など、多様な作業を執り行うことになる。
自分の家の設計は違う人だから、なんて思わずに、主任建築家も共同購入参加検討の要素としてお考えいただきたい。

土地共同購入に向けた主任建築家としてのコメント(アース・デザインサイト)

山手総合計画研究所(菅孝能さん)

アトリエソン(村越正明さん)
[参考]村越さんが長年勤務されていた会社(アール・アイ・エー)

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2005.03.24

鎌倉に家を持つ その4-土地探し1-

今日(3月19日)は土地見学だ。

物件は、アース・デザイン(不動産業)から提供してもらうリストの中からめぼしいものを選ぶ。
われわれに提供されるリストは、鎌倉東(浄明寺、二階堂など)・中央(御成町、佐助、雪ノ下、扇ヶ谷など)地区に限られている。
リストにはそこそこの数の物件があるのだが、
・最低3分割するので、土地面積150坪以上。
・手頃な値段
という条件だけで、かなり絞り込まれてしまう。
さらに、提供された情報だけで現地に行かなくても、車が入れない、日当たりが悪い、などの様子がわかってしまうものもあるので、それらを除くと、実際に見学に至る物件は両地区たしてもほんの数件というところである。

結局、私がピックアップしたのは3件になった。

3連休の初日、好天にも恵まれ、土地見学には絶好の日和である。
朝8時前からはりきって徒歩で現地に向かった。

1件め。
ここは鎌倉駅の北西方向、徒歩10分ちょっとの場所にある。
駅からの近さと、土地の安さに惹かれた。
事前の情報で気になるのは、立地が良いのに数年間売れていないこと。
あくまでもデータ上ではあるが、この物件は、どこかしらに問題を抱えているのだと思う。

※この物件のコメントは、プロジェクトの終了後に公開します(予定)。

一応は候補として残し、専門家の調査結果を待つことに。

2件め。
ここは鎌倉駅の北方、徒歩20分弱の場所にある。
土地は安くなく、事前に知ることのできる情報も極めて少ないが、このレベルを候補からはずしてしまうと、他に見学する物件がなくなってしまうので、一応確認に向かう。

こちらも行程のほとんどは平坦。
主要道路から現地に向かう路地に入り、徒歩2~3分ほど上り坂になる。

このあたりで、鎌倉で土地探しをしているなあ、と実感するに至る。
どこもかしこも道が狭い。
車ですれ違いのできない道なんて絶対運転したくね~、なんて思いながら坂道を上がっていくと、突然舗装の質が悪くなり、さらに道が細くなった。
ありゃ~ここから先は車入れね~・・・
とがっかりする。
もう引き返そうかな、と思ったが、今いる場所のすぐ上が現地だと知り、気を取り直して一応確認だけでもすることに。

写真でみせられないのが残念だが、高台にあるだけに南方にさえぎるものがなく、日当たりが素晴らしく良い。
目の前に3階建て以上の建物が出現しない限り、将来的にも日当たりのよさは保証されそうだが、この周囲は第1種低層住居専用地域であるから、そんな心配も無用であろう。
北は、高さ3~5mほどの壁面で、その上には民家が1軒あるはずだが、ここからは見ることができない。
東は、下りの急斜面で、これまたさえぎるものがなく見晴らしが良い。
西は、上ってきた坂の途中にある住宅街を見下ろす形だ。

素晴らしい環境だ。かなり気に入った。
それだけに車の進入不可がかえすがえす残念だ。
諦めきれずに、坂を上っていくと、民家が2軒だけある。その先は行き止まりだ。
その一方の家をうかがうと、住人が庭で洗車をしている。
AlfaRomeo156だ!
こんな細い道、車が通れるわけがない。自分の目を疑うが、進入路は今通ってきた道しかない。
それでもまだ信用できず、現地まで下ってぐたぐたしていると、なんとも絶妙のタイミングで、Alfaが上から下りてきた。

普通車通れます。

まだ2件しかみていないが、おそらく今後もこの土地は最有力候補だ。
ちょっと嬉しくなって、3件めに向かう。
(このあと、この土地を複数の人にみてもらうが、車は特に問題ないという。私の感覚がちょっとずれているのかもしれない。)

3件め。
ここは鎌倉駅の北東、徒歩20分強の場所にある。
土地は先の2件ほど大きくはないが、駅から現地まで平坦で、閑静な住宅街にあり、山の中で寂しい・怖いということがないのがへたれの私にとっては魅力だ。

現地に着いて物件を確認するが、すぐ南側にある住宅が気になる。
日中ずっとということはなかろうが、日当たりに大きな影響を与えるのは間違いない。
さらに南側には大型の公共施設がある。
ダブルで日当たりをブロックされてはたまらん。
日当たりについては、時間を変えて確認する方が良いのだが、2件めの物件をさしおいて、この物件を選ぶ理由はみつからない。

まだ朝の9時過ぎだが、本日の物件見学は終了。
結論は、2件めが最有力候補、1件目めも土地の安さにより候補に残すことに。
(続く)

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2005.03.18

鎌倉に家を持つ その3

主催者のお一人の「住みたい鎌倉・建て主塾」塾長の島津さんから許可をいただいたので、ある程度情報をオープンにして家購入プロジェクトをレポートしたい。
当然ながら、私の情報を発信したい気持ちは、関係者のプライバシーや事業のつつがない進行に比べればプライオリティーが低いので、具体的という意味ではかなり大きな制限を加えざるを得ない。
プロジェクトが終わったら、支障のない範囲で、再度レポートを編集して発表したいと思う。
私のレポートを通じて、このプロジェクトに興味を持ち、さらに購入を検討してくれる読者がでてきてくれれば、こんなに嬉しいことはない。

プロジェクトの詳細はバナーからのリンクを参考にして欲しいが、目的は、

鎌倉・葉山で、建売と建築家仕様の中間レベルの住宅を、建売住宅より安い値段で購入する。

仕組みやルールは、おいおい説明したいと思うが、プロジェクト前半の流れは下記の通りだ(「島津TRAD」の場合)。

リーダー選定→主任建築家の選定→土地探し

私はリーダー(主催者のパートナーかつ物件購入者)に立候補し、任命された。
リーダーは、主催者と連携しながら、建築家選びや土地探しなどを担当する。
単なるお客さんにはとどまらず、プロジェクト成功のために汗をかかねばならないのだ。
(続く)

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2005.03.14

鎌倉に家を持つ その2

まだ主催者の許可をとってないので、詳細は語れないが、「家」のプロジェクトはかなり急ぎ足で進行している。

土曜には、初めて「建築家」なる人物と面談をした。
条件がよければすぐに購入の具体的な検討に入れる、くらいの気構えはあるが、数日前までただ漠然と「鎌倉に家が欲しい」程度しか考えていなかったので、建築家との面談は私にとってかなりのプレッシャーだった。

「鎌倉新参者さんはどんな家がご希望ですか?」

建築家としては必要不可欠な質問だが、この質問が私には非常に困るのだ。
具体的なイメージがまったくないから。

「開放感があって、明るくて、外観はシンプルで・・・」

外観がゴージャスというのはありそうだが、閉塞感があって、暗い、家を望む建て主はほとんどいないだろうから、私の回答は建築家にとって設計上ほとんど有用ではない。
本気で家を建てるつもりがあるのか?と疑念を持たれたかもしれない。

土曜に恥ずかしい思いをしたので、翌日さっそく家に関する本を2冊買ってみた。
1冊は建築家仕様の家が100軒紹介されたものだが、建築家には、私の表現力が乏しければこの本から気に入ったものをみせればいいので、たいへん気が楽になった。

明日には土曜とは違う建築家と面談だ。
今週中にはさらにもう1人の建築家と面談して、3人の中から私の家をお任せする建築家を選定する(ことになるだろう)。

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2005.03.11

鎌倉発横須賀線通勤事情 その3

以前のレポートからだいぶ時間がたったので、簡単に状況の変化を報告したい。
気がつく点は以下のとおり(いずれも上り)。

・戸塚到着までは前レポート時より空いているような気がする。よって、大船で座れる確率が高くなった。
・一方、品川・新橋、特に品川での降り客が少なく、品川をすぎれば閑散、という状況ではなくなってきている。
・東戸塚での降り客が案外多い。

あと、これからは季節的に厳しくなってくるが、新川崎の手前で西側の車窓をみると、ガスのかからない晴れた日には富士山が良く見えることがわかった。
富士山の手前にみえるのは丹沢山地で、綺麗な山の形をしているのは、旧厚木市民としては馴染みの深い「大山」である。

また随時レポートする。

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鎌倉に家を持つ その1

あるプロジェクトに参加して、鎌倉で家探しをすることになった。
主催者の許可をとることができれば、その様子をこのブログでレポートしていきたい。

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2005.02.23

【お知らせ】新・ブログ開設

なかなか更新されない当ブログをごらんいただいている皆様、ありがとうございます。
ガラにもなく、品質にこだわりすぎて、なかなか筆がすすまない状況です。

もっとラフな感じで日々の行動を書き留めるブログを始めました。
ご興味のある方は、下記のURLにアクセスしてください。
もちろん、当ブログも、ペースはなんとも言えませんが更新していくつもりですので、引き続きよろしくお願いします。

鎌倉新参者の非鎌倉日記
(デザインは未着手)

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2004.12.17

湘南住人は冬でもビーチサンダルをはくのだ その1

「湘南」はどこの地域のことを指すのか?

よくなされる議論である。
役所オフィシャルな定義などないと思うので、みなが好き勝手なことを主張する。
私などは、テーマじたいが面白い、と思える余裕の立場だが、世間の認識でボーダーラインの住民は自分の主張の正当化に必死かもしれない。
まあ、確実に言えることは、湘南だけには含まれたくない、と思う人はほとんどいないということだろう。

歴史的な経緯や湘南の語源をもちだしても、結局は私見の域を脱するものではないと思う。
ということで、私も、主に厚木市民だった頃の認識で、私見を述べてみたいと思う。

まず、神奈川県以外は不可である。断るまでもないか?
あと、相模湾に面していない市町は不可である。
そして、車の湘南ナンバーの行政区分は無視する。秦野が湘南と言われても、誰も納得しない。一つでも定義がおかしいものは排除が妥当だ。
という条件のもとに相模湾に面している市町を西からあげていくと、下記の通りだ。

湯河原、真鶴、小田原、二宮、大磯、平塚、茅ヶ崎、藤沢 、鎌倉、逗子、葉山、横須賀、三浦

相模川より西は湘南と考えたくないので、大磯以西は却下。
平塚は微妙だが、平塚にはハイソあるいは洒落た雰囲気がないので、却下。
茅ヶ崎藤沢を湘南に含めることに誰も異存はないだろう。湘南認定。
鎌倉は、湘南でなくてもよい。鎌倉は「鎌倉」ブランドがあるから。で、保留。
逗子は、厚木市民には縁がない。鎌倉市民になってからはなじみ深いが。わからないので、保留。
葉山も湘南でなくてよい感じがする。葉山にも「葉山」ブランドがある。こちらも逗子と同じくわかなないので、保留。
横須賀も縁がないが、横須賀は東京湾のイメージがあるので却下。
ということで、横須賀より東にある三浦は却下。それにしても三浦はいつ市になったのだ?

さて、ふたたび鎌倉
由比ガ浜と材木座海岸は湘南と言えば湘南、違うと言ってもさほどおかしくはなさそうだ。
江ノ島(藤沢)から七里ガ浜、稲村ガ崎のあたりは湘南の雰囲気を感じさせる。
よって、少なくとも鎌倉に湘南の雰囲気を感じさせる部分はあるということで、湘南認定。

次に逗子
上で書いたとおり、逗子はよく知らない。
一方、湘南という言葉にはなじみ深く、よくではないが知っている。
よって、
よく知らない≠知っている ⇒ 逗子≠湘南
というこで非湘南認定。
葉山は逗子より東なので自動的に却下。

結論:「湘南」とは、茅ヶ崎、藤沢、鎌倉の3市を指す。

平塚、逗子、その他のエントリーされた市町のみなさん、申し訳なし。(続く)

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2004.12.07

気分を高めて葉山ビール

江ノ島ビール発売の報をききつけ、自宅近所のローソンに買いに行くと、江ノ島ビールの横には「葉山ビール」が鎮座ましましていた。
そのときは、発売したばかりという価値が江ノ島ビールにはあったことと、実は鎌倉ビール醸造製のビールは1ビン500円超と高く、家計の逼迫を鑑みて、江ノ島ビールの購入を優先させ葉山ビールは後ろ髪を惹かれる思いで諦めたのだが、ボーナスもでたことだし、せっかくの有給だし、思い切ってローソンで買ってみた。

青く晴れた空、荒れ気味だが眺める分には美しい海、紅葉が終わって真冬を待つばかりの山、これらを眺めながら気持ちよく車を走らせ、葉山のげんべいまでビーチサンダルを買いに行った。
自宅からすぐのところにこのような環境があり、ちょっと現実逃避しながら、これこそ豊かな生活だ、と少々の勘違い込みだが気分の良いドライブになった。

葉山ビールを飲むと決めたから、実際に葉山に行って気分を出そうと思ったのか、葉山に行ったことが、葉山ビールを買う気にさせたのかは、つい数時間前のことだが忘れてしまった。
まあ、そんなことはどっちでもよく、気分はすっかり「葉山」で、葉山ビールを飲んでみた。

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ビールのタイプは、先にレポートした江ノ島ビールと同じく上面発酵のエールタイプ。
江ノ島ビールよりは、色が濃く、アルコール度(5.5%)は低めながらも、アルコールの圧迫感があり、酔いのまわりが強く早い。
印象は体調にも左右されようが、すんなり飲み干せる感じではなく、単に喉が渇いたときよりもディナーと一緒に飲むほうが適しているような気がした。

江ノ島ビールのときのように一言で感想を言うと、
「コクのある分飲みにくく、重い。ちょっと癖のある香りがして、すきっ腹には厳しい」
というところか。

今日の私には「葉山」を体感できたことに価値があった。
次回の葉山ビールは、夕食と一緒に飲むことにする。

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2004.12.05

【お知らせ】鎌倉漁協朝市中止と次回開催について

遅いかもしれませんがお知らせします。
本日10時より行われる予定だった、鎌倉漁協の朝市は悪天候のため中止となりました。
私を含めて、楽しみにされていたみなさん、残念でした。
なお、次回の朝市は来年の4月3日(日)になります。
※鎌倉漁協漁業センターに電話で確認しました。

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2004.11.27

【速報】新発売!江ノ島ビールを飲んでみた

11月25日に鎌倉ビール醸造より「江ノ島ビール」が発売になったという。
仕事中、神奈川新聞のWebサイトをみて知った。
鎌倉ビールの本社・工場は家の近所で、帰宅途中のローソンでも売っている。
これはもう見過ごす手は無い。
帰りがけに購入、しかし夜飲む機会を失ったので、土曜の昼間っから1人での試飲会だ。

ビールのタイプは、基本的に「上面発酵」「下面発酵」「自然発酵」の3種類。
下面発酵は国産のラガータイプやドイツビールに多く、すっきりした飲み口、普段口にする機会が多くなじみ深い。
自然発酵は、アルコール分が高いものが多く、このタイプにはベルギービールの多くが属する。
上面発酵は、イギリスのバスペールエール、ベルギーのオルヴァルなど個性豊かで、江ノ島ビールは上面発酵のエールタイプに属する。

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ビールの薀蓄などなにも持っていないので、適確かつ適切な表現はできないのだけれど、わかりやすく味の感想を言うと、
「コクがあるが飲みやすく、言われてみればフルーティーな感じがする。けっこう好み」
というところか。

地ビールメーカーが大手メーカーと違うのは、よりビール作りの基本に忠実だということで、麦芽とホップ以外の混ぜ物が(少)ない分、ビール本来の味には近いのだが、飲みやすさとは反することになってしまう。
その点江ノ島ビールは、普段飲みなれているラガータイプのように、軽く飲む、というわけにはいかないが、麦芽とホップだけで作られているボディの強いビールにしてはかなり飲みやすい部類だと思う。
アルコール度は6%と高いが、圧迫感にはつながっていない。

鎌倉ビールは、「月」「花」「星」と3種類あるが、これらに加えても江ノ島ビールが一番私の好み。

試飲会はあっという間に終了。
ローソンでは、江ノ島ビールの隣に「葉山ビール」が陳列されていた。
これまた興味深い。
次回は葉山ビールの試飲会レポートで!

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2004.11.25

鎌倉サブレー三昧(リスサブレー、大いちょうサブレー、鳩サブレー)

鎌倉のお土産数々あれど、なんといっても豊島屋の「鳩サブレー」が不動の王者。
都内の百貨店など鎌倉以外のあちこちで買えるので、いささかありがたみには欠けるが、「鎌倉」の象徴としての存在感は絶大だ。

二匹目、三匹目のどじょうを狙うつもりか、はたまた鳩サブレーより歴史が古いのか、思惑とその出自の調べまではつかなかったけれど、「鎌倉」をイメージする「サブレー」は鳩サブレー以外にもいくつかあり、そのうちの3種類を食べ比べてみたのでレポートしたい。

最初は、「リスサブレー」。

鎌倉でリスとは、鳩以上に結びつかないかもしれないが、最近繁殖ぶりが問題になっている。
鎌倉でよくみかけるリスは、在来種ではなく台湾リスで、ペットで飼われていたものが野生化して増殖したらしい。
在来種を駆逐したり、八幡宮の大イチョウをかじったりで、悪さも目立つようだ。

そんなことにはおかまいなしに、デザインされたリスはのんきでかわいらしい。
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リスサブレーは、鎌倉宮のすぐ手前の甘味喫茶「かえで」で買える。
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バラ売りはしていないようで、最小単位は1箱5枚、値段は525円(税込)だ。
つまり1枚あたり105円。
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味の方は、甘さ控えめで、香料として加えられているアーモンドの風味が少々安っぽさを感じさせる。
その他の特徴は、賞味期限が約半年と長いくらいか。
特別にうまくもまずくもなく、話のネタとして買っても良いかなとうのが率直な感想。

リスサブレーの名誉のためにことわっておくと、リスサブレーのリスが台湾リスであるとは、今のところ私の推測でしかない。
さらに、台湾リスの名誉のためにことわっておくと、リスが台湾種だからって不名誉なわけではなく、被害が存在するなら悪いのはリスでなく人間。

次は、「大いちょうサブレー
大いちょうは説明するまでもなく、鶴岡八幡宮の大銀杏。

大いちょうサブレーは、鶴岡八幡宮のすぐ手前、若宮大路の東側沿いの和菓子店「紅谷(べにや)」で買える。
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リスサブレーと同様、バラ売りはしていないようで、最小単位は1箱6枚、値段は315円(税込)。
1枚あたり約52円と安いが、大きさは鳩、リスとくらべてだいぶ小ぶり。
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味の方は、かなりの苦味があり、甘さは控えめで、子どものおやつには適さないような印象。
賞味期限は約2週間。
この店の看板商品の「あじさい」を試食してみたが、銀杏よりは紫陽花の方がおすすめだと思った。

最後に、王者「鳩サブレー」。

売っているのは豊島屋で、本店は若宮大路の西側沿い。
鎌倉を中心に何店舗もあり、私の会社の近くの三越にも出店している。

鳩サブレーは、バラ売りしており、1枚84円(税込)。
賞味期限は1週間。
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今までは確かにありがたみもなく、これといった感想もなく食していたのだが、比較してみると鳩サブレーのうまさが実感できる。
この人気がだてじゃなということがよくわかる。
かわった匂いはしないし、食べ応えのある厚さ、ちょっと甘めなところが舌に印象をあたえる。
老若男女誰にでも通じる、安心できる味。

リスサブレーも(なぜか)あじさいも悪くないが、やはり鳩サブレーに一日の長あり(各々の出自は知らないはずでは?)。
今は鳩三郎人気に影が薄いが、鎌倉土産の王者の地位はまだしばらく盤石であろう。
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2004.11.17

【書評】「湘南に家を持つ」(寺倉力、エイ出版社)

雑誌「湘南スタイル」の編集者が、5年にわたる自らの経験をもとに、「湘南」に家を持つまでの顛末を記録したもの。

家を購入しようとするものは誰しも、希望条件は好き勝手なことを言い、しかしそれにみあった十分の予算の確保は難 しく、優先順位により折り合いをつけて、妥協しながらも夢を実現していくという過程をたどる。
妥協と言っても、その場面場面で本人が何かしらの判断をしているわけだから、不承不承だとしても当事者として事情は理解し、それなりに納得はしているはずである。本当はこうしたかったが諸般の事情により諦めざるをえなかった、しかたない、と。
著者の寺倉氏の場合の妥協は、「諸般の事情によりしかたない」ではなく、かえって妥協したことが良かったんじゃないかと前向きだ。本人なりには「もっと」と思うこともあろうが、読者としてはほぼ100%満足がゆく家を建てられたという印象を受ける。

湘南は、都会からの距離の割には地価が高い。
家を持つことの最大の制約条件である予算が、湘南という場所柄さらに厳しいながらも、その中で最大効用をえるべく、不動産探しに四苦八苦する。
不動産探しから最後の完成までは、湘南に家を探す以外の人にも体験談として有用だし、著者は編集者兼ライターであり読み物としても優れている。
ただし、ノウハウ本を期待すると、もう少し物件の情報や費用について具体的に紹介して欲しいと不満を持たざるをえない。結局湘南のどこに家を持ったのかすらわからないのだ。

この本には、家を持つという作業には人との出会いや関わりが大切、という教訓もあるのだが、最大の肝は本編が終わった後の著者とデザイナーの野口薫氏との対談にある。
私が鎌倉市民かつ湘南住民となって3カ月余。
鎌倉での生活がとても気に入り、できることならこの地に住居を構えたいと思うのだが、そんな私の心に野口氏の言葉が重く響く。

「売っちゃいけない」「買っちゃいけない」土地がある。
所有権があるからってなんでもしてよいわけではない。

広い土地がある。このままでは高くて買い手がつかない。ならば、いくつかに分けて安く売ってしまおう。
売り手としてはまっとうな判断である。
すると、敷地いっぱいに建てられ、必ずしも地域の風景になじまないいくつかの家がうまれる、地域にふさわしくない住人がうまれる。
失われた景観、文化を元に戻すのはたいへんに困難なことだ。
長年地域を守ってきた住人にとっては多大な損害を被ることになる。
本来、その場所にその家は存在すべきでなかったし、その家人も住人になれるはずではなかった。

文化的な側面を無視すれば、非常に安っぽく、特権意識のあらわれと思うかもしれない。
でも、所有権があればなんでもしてよいというわけではなく、その土地が所有権者のものであるのは当然だが、同時に地域住民のものでもあり、日本にあれば日本国民のものでもある、と言える。
さらに言えば、われわれは今を生きているに過ぎない。先祖代々守られてきたものがあれば、それを後世に残し伝えていかなければならない。
湘南、特に鎌倉ならば、景観を守る、文化を守る、ことには意識とともに財力も必要だろう。
地価の高い鎌倉で、広い敷地を取得・維持していくのに他の場所より金がかかるのは当然だ。
経済力がなくても文化や景観を守っていける人たちはたくさんいよう、でも端的にわかりやすい、ただし唯一ではない、基準を設ければ、鎌倉に住むには(経済的に)相応の人、ということなのだ。
私にはこれが差別的な思考というより、自然現象としての適者生存に思えた。
自然に逆らえば地域は歪む。
鎌倉から選ばれなければ、鎌倉に住むべきではないのだ。

以上のことは、野口氏が述べたこともあるが、特に後半は多分に私の曲解すぎるかもしれない。
また、野口氏はこのことばかりをテーマにしているわけではないし、私が反応した部分は氏が「気持ちよく生活する」ことの大切さを説いている中の一節に過ぎない。
誤解をしないように、本書の対談部分でだけでも読んでいただけると、私の心の負担も緩和される。
(注:土地の分筆については、どの場所でもだめだというわけではなくて、鎌倉のような「特別の場所」でなければ、経済力に見合った富の分配手段として悪くないと思う。)

たいへん面白い本だが、ちょっとしんみりした気持ちになった。
鎌倉が好きだが、それ相応な人物ではないので。

「湘南に家を持つ」
著者:寺倉力
版元:エイ出版社
価格:1575円

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2004.11.15

鎌倉のラーメン その2~静雨庵~

鎌倉での一番のお気に入りの店。
住人になる前にも、観光目的ではなくこの店を訪れるために何度も鎌倉まで足を運んだ。

マスコミの取材はすべて断っているとみえ、私の知る限り、テレビ、雑誌等々、インターネット以外のあらゆる媒体で目にしたことがない。
ネットの普及がなければまさしく、知る人ぞ知る、店だ。

鎌倉に引っ越して3カ月余、ようやくお気に入りの店への来店となった。

店舗の改装のため夏に2カ月ほど休業した。
確かに新しくなっているのだが改装を知らなければ、なじみの暖簾をくぐり、店員に指示されるまま席につき、オーダーを終えてからやっと少々違和感を抱き、よくよく見渡してみれば店内がすべて新しいことに気づく、なんてことになっていたかもしれない。
外観は見事に今までのイメージを踏襲しており、改装前の渋い店構えを気に入っていた私としては嬉しい限り。

↓現店舗
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↓改装前
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店内は、客席を少なくし、ゆったりした感じになった。
しかし、ただでさえ混雑する店なので、待ち時間増は不可避だろう。

店舗の改装以外では、値段が変わった。
ラーメンが400円から450円、コロッケが50円から70円に値上がりした。
客としては嬉しいこととは言えないが、もともとの値段が安すぎる。
この店がはやっていなければ、どうぞもっと値上げして利益を増やして安定した経営を目指してください、とお願いしたくなるところだ。

さて、今日はラーメンとコロッケを注文。

スープは、鶏がら中心の澄んだ醤油。
脂分が少なくとてもあっさりしている。
この店のラーメンの最大の特徴である麺は自家製で、細め、若干のウェーブ。
食感が変わっており、シコシコという表現が適切なのであろうが、少々大げさに言えば「ポリポリ」や「サクサク」の方が私には納得できる(異論がありそうだ)。
具は、脂身が少ないもも肉チャーシュー、メンマ、かなりの量の細めのもやし。
味の方は変わっていないように感じた。

コロッケはおそらく麺と同じく自家製で、こちらは正真正銘の「サクサク」でいただくことができる。
客の多くがラーメンと一緒に注文し、初めての客は、あとからその存在に気づき追加注文する。
ラーメンがあっさりしているので、物足りない人はスープの中にコロッケを投入すると良い。
少なくとも脂度は高まる。
できの良いスープと、サクサクのコロッケが台無しになっても知らないが、案外うまいかもしれない。
私は二の足を踏むが。

この店の客には女性や年配の方が多い。
くどさのないあっさりした味とともに、女性でも入店しやすい店構え、グループ客でも対応できる配席、家族中心と思われる店員の醸し出す店の雰囲気、などが支持される所以であろう。

鎌倉住人になったので、いつでも行ける、という思いはあるが、夜の営業は19時頃まで、日曜は定休、食事時はいつも混雑、と敷居が高い店であることには変わりはない。
でもやはり、静雨庵が近所にあるのは嬉しいかぎり。

「静雨庵」
住所:鎌倉市御成町10-17
営業:11~15・16:30~21
定休日:日

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2004.11.13

鎌倉のラーメン その1~ひら乃~

鎌倉でラーメンと言えば、小町通りに入ってすぐの場所にある「ひら乃」が真っ先に思い浮かぶ。
店の前には常に行列があり、観光客に好奇の目でみられながら並ぶのはとても恥ずかしい、そんな思いを何度も経験した。
ただ、この店を特徴づけるこの風景も最近変わってきたような気がする。
私が鎌倉住人になってから行列をみなくなった。
住人になる前は休日にしかこの店に来られなかったので、混んでいるときの様子しか知らなかったせいかもしれないけれど。

どんな繁盛店でも、その隆盛が永遠に続くことなんてありはしない。
特にラーメン店では、「老舗」という表現は必ずしも褒め言葉ではない。
近年ラーメンブームと言われ、新しい店が続々と現れ、そして消えていく状況では、「老舗」は安心感とともに古くさいイメージを与えてしまう。
店や従業員が古くさいのは、それは店の雰囲気であって、趣があるとも風格とも言われて、店の長所にもなりえよう。
ただ、味が古くさいには、例え味が落ちていなくても、「昔はやったタイプ」、「はやり始めた頃と味がほとんど変わっていない」など負のイメージしか想像できない。
「昔ながらの味」と「昔のままの味」とでは意味が違う。
ひとの好みは変わっていくし、舌は進化していく(正確には要求レベルが高まる)ものだ。
時代時代の客の好みに合わせなければ、いくら繁盛店でも衰退の憂き目にあいかねない。
普遍的、絶対的にうまい「味」など存在しないから。

私にとっては「老舗」のひら乃。
いろいろと妄想しながら、久しぶりに暖簾をくぐる。

店は相変わらずうなぎの寝床だ。
カウンタ席だけで、どんなに他の客が椅子を引いてくれても、体がぶつかってしまうのはいつものこと。
そして、店主も変わらない。
もう60歳を超えただろうか、見た目はちょっとニヒルで寡黙そうなおじさん、でも接客態度はとても丁寧で親切。

今日は味噌ラーメンを注文、連れはワカメラーメン。

ワカメラーメンのスープは、豚骨・鶏がらベースの澄んだ醤油。昆布も多く使われている。
今どきの濃厚なだしではなく、化学調味料のうまみが多少気になる。
麺は、昔と変わっていなければ邦栄堂製麺製、太さも加水度合いも普通の縮れ麺。
具は、チャーシューとメンマともやし。

味噌ラーメンの味噌は業務用のものだろうか?
ありがちな感じで味が強く、この味噌だとスープのだしの工夫は無用か?などと乱暴なことを考えてしまう。

残念ながら味は「昔のまま」に感じる。
まずくはないが、要求レベルの高まった舌が物足りなさを訴えている。
これだけのラーメンブームにありながら、鎌倉はその風潮に無縁だ。
私のことをラーメン好きと知っている知り合いに鎌倉駅付近でうまい店を教えてといわれても、ひなどりを除けば、10年来紹介する店が変わらない。
ひら乃の他には、その2で取り上げる予定の静雨庵と薊くらい。
いくら頭をひねってもそれ以上の店はでてこない。
競合店の少なさがひら乃に追い風になっている、とまでは思いたくない。
まあ、店の繁盛度合いは「味」だけで決まるものではないけれども。

帰り道、連れに向かって、
「ワカメはスープの風味のじゃまになるから、気の利く店じゃ具にしないんだよね~」
とワカメラーメンを注文したことを軽く非難してみた。
評論家ぶってラーメンを語ることのバカバカさに気づいて、ラーメンのHPをやめたんじゃなかったっけ?と思い出しながら苦笑した。
さらに、ラーメン専門ページじゃないものの、また偉そうにラーメンを語っている。
歴史は繰り返す。私も例外じゃない。

「ひら乃」
住所:鎌倉市小町1-6-13
営業:11~20:30?
定休日:火

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2004.11.09

鎌倉漁協の朝市

鎌倉漁協の朝市に行ってみた。

漁協は坂ノ下、ホテル花月園のほぼ並びにある。
電車だと江ノ電で極楽寺か長谷が最寄り駅だ。
車だと漁協の周囲に数台停められるスペースはあるが、134号線沿いの有料駐車場を利用するのが無難であろう。
私は自転車で漁協を目指した。

若宮大路を下って、滑川の交差点を海側に渡ると、ここから稲村ガ崎の手前までの歩道はかなりの広さが確保されている。
鎌倉はどこの道路も幅が狭く、しかも渋滞がひどく、移動するなら「自転車」が一番、などどよく耳にするが、住人になってみてそれは必ずしも正しくないことがわかった。
自転車と歩行者が平和的に共存できるほどの幅をもつ歩道は数少なく、若宮大路の南側と、漁協へ行くのに使った由比ガ浜沿いの歩道くらいしか私は知らない。
法律で歩道を自転車が通行することが認められているにしても、歩行者の間をすりぬけ、あるいはベルを鳴らしてどかせるのは、非常に神経を遣い、心苦しい。かといって車道を走って車の邪魔にもなるのも、危険に身をさらされるのも嫌だ。
鎌倉は市民の他に、観光客が多いことは言うまでもない。自転車環境が他の街より恵まれていることなんて決してありはしない。
その点、この由比ガ浜の歩道は快適だ。
「歩行者優先」とは書いてあるが、ちゃんと歩行者の横に自転車が描かれている標識が立っている。

快適な走行と素晴らしい眺めを堪能しながらのサイクリングも、わずか数分で終わってしまう。
江ノ電で鎌倉から数駅程度だから、そもそも距離なんてたかがしれているのだ。

現地に着くと、朝市目当ての人たちがパラパラと群がっている。
私がイメージしていた「漁協」の趣はなく、オフィスビルとマンションの中間くらいの特徴の建物に、漁協の持ちビルかもしれないが、テナントとして入居している体をなしている。
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ビルの1階に水槽があり、ここではイワシのみを売っていて、その横でゆでたたこや干物を売っている。品数はわずか。
ビルの前は駐車スペースで、水槽が4つと、テントで鎌倉産の野菜を売っている。
4つの水槽のうち、2つは既に売切れで空、残りの2つは1匹200円と500円のカワハギだ。
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空の水槽が気になるが、1つは海老が売られていた模様。ただ、どの種類の海老かはわからない。
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漁協の雰囲気、客の賑わい、品揃えの数、どれをとっても私の予想とは大きく違うものであったが、鎌倉近郊の魚を安く購入できた喜びは大きい。
鎌倉に住んでいれば、あたりまえのように近郊の魚を食しているかといえば、そうでもない。
鎌倉の他、小坪産にしても葉山産にしても、高いのだ。
鎌倉に引っ越す以前は親元にいたので、自分で買い物することはまれで魚の値段の相場なんてわかりはしないのだが、店で冷凍ものや外国産などと一緒に並べられていればその差異はすぐにわかる。
地元産しかなければなんでもなくそれを買うだろうが、安いものがあればそれが標準になり、地元産は割高ということで手が出せない。
朝市で買ったイワシは小ぶりながら14匹で400円。
そのうちの2匹は焼き魚にし、残りは下ろして酢で締めた。
200411094.jpg

鎌倉漁協の朝市は、月1回で、おそらく第一日曜に開催。時間は10~12時。
私が到着したのが10:10頃で、既に帰る客もいたし、売り切れているものもあったので、10時前に準備ができ、人が集まれば始めてしまうのかもしれない。
漁師さんの職業柄か、パソコンやインターネットに詳しい人が多いとは考えられず、ネットでの積極的な情報発信はなされていない。探してもえられる情報は限られている。
今回も事前にわかったのは開催場所と日時くらい。
朝市の様子や雰囲気、品揃えなどは調べがつかなかった。
朝市以外でも浜売りをしているようだし、腰越漁港でも似たようなことをやっているらしい。
さらに、小坪も葉山もある。
しっかり調べて、鎌倉近郊の魚を堪能するのだ。

次回は12月5日(日)になるのだろうか。
ちょっと早めに行って、海老の入手を目指す。
生しらすなどあればさらに嬉しい。
1~3月は休みということだった。

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2004.11.07

黄金やぐら(鎌倉大町)に行ってみた

大町方面から釈迦堂口切通しを目指すと、目的地まであと数分というところで、

[ ←釈迦堂口切通し(400m) ] [ 黄金やぐら(200m)→ ]

という看板にでくわす。
前回は迷わず左に進んだが、今回は右を選択して黄金やぐらに行ってみた。
黄金やぐらは、メジャーな史跡とは言えず、Yahoo!で検索してもわずか10件ヒットするのみで、実際に現地に行ってみても行く先を示す看板は上記のもの1つしかみつけられなかった。

看板にしたがって200mくらいのつもりで歩みを進めるも、どこまで行ってもそれらしいものや案内がみつからない。(感覚的に)200mはとっくにすぎ、道を間違えたかな?と思い始める頃になんとなく眺めてみた大町6・7丁目掲示板の現地周辺図がなければ、あきらめて引き返してしまったかもしれない。
メジャーではないというのは、現地に行ってさらによく実感できる。
黄金やぐらを示すものは↓の写真のとおりで、この程度の扱い。
200410141.jpg

さあ、現物はどこにあるのかな?と周りを見渡してみてもそれらしいものはない。
草木に隠れてみえないのかと思ったが、柵の下をのぞいてみると、やぐらと呼んでもいいかどうか微妙な小さな穴がある。
200411071.jpg

確証はないが多分これだ。写真では読めないが、「黄金やぐらは、水中の岩肌に生える苔が光って黄金色にみえたことからつけられた。」という説明のような形態をしているもの。
鎌倉時代に作られた墓とはあるが、誰が葬られているという記載は無い。
「黄金やぐら」という札が無ければ間違いなく見過ごしてしまう、水溜りに半分埋もれたなんでもない穴ぼこ。

Webで検索したときの知名度、現地の扱いからいって、こんなものだろうな、と妙に納得して帰路につく。

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2004.11.03

鎌倉発横須賀線通勤事情 その2

その1をアップしてからも引き続き通勤事情をウォッチしているのだが、乗り客が多くないと書いた大船や戸塚で多くの人が乗ってきたり、大半が座れると書いた品川で立ち客が目立ったりする日があって、あてにならないレポートしちゃったかなあ?と自信なく首をかしげることもあった。
車内状況は日々異なること、前にも書いたように車両によって大きく事情が変わってくることをご理解いただいて、長い目でもって読んでいただきたいと願うばかり。

毎日の習慣はなかなか変えられなくて、 朝乗り込む車両はいつもほぼ同じところ。
前から1~3両目で、横長座席の通勤電車仕様ではなく、ボックス席と、2人もしくは3人横並び席の組み合わせからなる。グリーン車を挟んで後方は通勤電車仕様だ。
もっと快適な車両があるかもしれないとは思うのだが、通勤3カ月で習得した座るためのノウハウを適用するには同じ環境でないとだめなのだ。

ノウハウと言ってもたいそうなものではない。
電車通勤をしている人ならば、わざわざきくまでもないものであろう。
でも、当たり前のことが当たり前のように書かれている本が大ベストセラーになっていることからして(「最近読んだ本」参照)、当たり前のことを今さらながら他人からきく、ことに意味がないとは言い切れない。

能書きはさておいて、さっそく紹介することにする。

[通勤電車で座るためのノウハウ]

・座り客の服装をチェック

スーツを着ている人は、都心部に出勤しているサラリーマンが多く、遠方までなかなか降りない可能性が高い。横浜で降りれば運が良いほうで、品川・新橋・東京まで下車しないことを覚悟した方がよい。これらの人の前に立つことはできるだけ避ける。
カジュアルな服装や工場の作業服を着ている人は、肉体労働系の仕事をされている方や学生が多く、そもそも長距離通勤をする傾向にない。大船・戸塚・東戸塚・横浜での下車が期待できる。ただ、最近はビジネスマンでも非スーツの人が増えてきているので、その人が日本経済新聞を読んでいるかどうかで、スーツ組かどうか判断して欲しい。
観光客は下車駅がマチマチでなので注意が必要。時間帯からして多くはないが。

・座り客の性別をチェック

男性よりも女性の方が長距離通勤への耐性が低いようで、早い段階での下車が期待できる。
女性の前に立つように心がける。

・座り客の様子をチェック

寝ているか起きているかも重要だ。
起きて、特に新聞や本を読んでいない人は下車駅が近づいている可能性が高い。
一方、首をうなだれて熟睡しているような人は望みが薄い。他へ移動したほうがよい。

・座り客をおぼえる

日々状況は変われど、多くの乗客はいつも同じ時間の電車に乗り、乗る位置まで決めている。
同じ乗客にでくわすことは珍しいことでもなんでもない。
立っている間、座り客を覚えるように心がけ、その客がどこで降りるかを把握し、次に活かす。

・ボックス席の前に立つ

ボックス席前の通路は、横並び席より幅が狭くて居心地は良くないのだが、中央に立てば1ボックス4座席分を自分の支配下に置ける。横並び席なら基本的に自分の目の前の1席だけだ。4倍も可能性が高まるのだ。

・横並び席の前に立つときは、2人用を選ぶ。

2人用横並び席の前は、大人が2人並んで立つには少々狭く居心地が悪い。
よって、1人既に立っているときは、その隣はなかなか埋まらない可能性が高い。
つまり、自分の目の前とその隣の2席分を支配下に置くことができ、座れる可能性が高まる。

今思いつくノウハウは以上だ。
座るのと立つのとでは体力の消耗度合いとともに、精神的な疲労度合いも断然違う。
立っていると、横の人のひじ、後ろの人の体や荷物がぶつかったり、足を踏まれたり、痴漢に間違われたりで、いろいろと気遣いやトラブルがあるものだ。
少しでも消耗を減らすために、いくばくかの賢さを身につけよう。
まあ、概ね「運」に左右されることは言わずもがなではあるが。

下り(帰路)については、時間帯が広すぎ、その時間帯によって状況がまったく異なるので、様子を語るのは省略。
また、新しい発見があればレポートしたい。

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2004.11.02

鶴岡八幡宮大銀杏の枝ポキリ~台風22号の爪あと~

大仏と並び、鎌倉のシンボルと言える鶴岡八幡宮に行ってみた。
鎌倉駅周辺で1時間ほど時間を潰さなければならなかったので、ちょうどよい散策の機会となった。
観光客にとっては訪問優先度のもっとも高い場所の一つであろうから、鎌倉に一度でも来たことがあれば、まず鶴岡八幡宮を訪れたことはあるはずだ。
当然、私も同様で、鎌倉に引っ越したからといって、ものめずらしげに八幡宮に行ってみようとはこういう機会でもない限り思わないのだ。
とはいえ、今の家の物件探しのときに立ち寄っているので、わずか4カ月ぶりくらいの再訪となった。

八幡宮に限らず、今の鎌倉は紅葉の季節を前にして嵐の前の静けさか?
小町通りもさほど混んでいない。
人力車のお兄さんも退屈そうだ。
八幡宮の境内も、賑わってないことはないが人の波をかきわけて、という状況ではなく、目立つのは七五三の親子連れくらい。屋台の出店も寂しいものだ。
私のようにのんびりと散策するものにとってはこの快適さはありがたい。
200411021.jpg

今の八幡宮でやはり気になるのは、台風22号によって折られてしまった大銀杏の枝。
けっこう太い幹がいくつもポキリと折れている。
これで枯れてしまうようなことはなかろうが、一抹の不安はある。
200411025.jpg

大銀杏にみおろされて、結婚式がとりおこなわれていた。
(気が利く書き手なら「見守られて」というんだろう)
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八幡宮といえば、おみくじでの大凶出現率が日本一高い、ことで知られている。(もちろん私の脳内で)
中学の頃に2度引いて、2度とも大凶だった。友人も大凶を引いたことがあると言っていた。
私のように、大吉でなければ大凶くらいの方が話のネタになってむしろ望ましい、と思える人間ばかりならばよいが、笑って済ませられない参拝者も多いことだろう。
おみくじでは確率的な公正さなんて求められないので、凶よりは吉を大盤振る舞いして、参拝者によい気分で帰ってもらうのが神社として正しい姿勢ではなかろうかと思う。
だいたい、わざわざ参拝に来てくれたお客さんに、「お前大凶だよ。最悪だよ。ひとつも良いことないよ」なんて普通の神経じゃ言えやしない。
何事にも油断することなく気を引き締めて、日々精進せよ、というありがたい八幡様のお告げかもしれないけど。
参拝者におもねる必要なんてねーよ、この姿勢嫌いじゃない。
まあ単に私と私の友人がたまたま大凶を引いただけのことだとは思うけどね。
さて私の結果だが、4カ月前は大吉で、「Welcome KAMAKURA!」と神の声をきいた気がした。今回は中吉で、「まあいいことばかりじゃないけど当面は悪くないよ。ネタにならなくてごめんね」といった感じか。
200411024.jpg

源頼朝の墓など、時間もまだあったのでもう少しみてまわろうと思っていたら、雨がポツポツ降ってきた。
貴重な晴れ間をぬって干した洗濯物を入れるために、あとの用事までキャンセルして家路に着いた。
いつでも来られると思えばこそ、次の訪問はしばらく先になることだろう。

200411022.jpg

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2004.10.30

鎌倉発横須賀線通勤事情 その1

横須賀線通勤をはじめてはや3カ月。
今まで経験した、小田急線、中央線、京王線と比較してもこんな楽な思いをしたことはない。
通勤電車の辛さは、自分の中での相対的な比較の問題であろうから、20分くらい乗るだけでも耐え難い人もいれば、私のように1時間立ちっぱなしでもさほど辛く感じない人間もいる。ひとによりマチマチだ。

私の場合は、朝は鎌倉駅から東京駅まで。
もちろん帰りはその逆。
会社への出勤時間は、フレックスなのである程度の範囲でいかようにでもなるが、通常は9:10着、繁忙期は8:30着の2通りに決めている。
8:30出社の場合は、鎌倉7:18発、9:10出社だと7:53発になる。
200411026.jpg

わずか2本の電車で横須賀線の通勤事情を完全に把握できるわけではなかろうし、乗り込む車両の位置によっても事情は大きく変わろうが、だいたいの目安として理解していただければ幸いだ。
(これからの説明は前から3両めくらいのボックス席がある車両。他の車両より混雑しないのではないか?)

■停車駅
鎌倉→北鎌倉→大船→戸塚→東戸塚→保土ヶ谷→横浜→新川崎→西大井→品川→新橋→東京

7時台に鎌倉駅を出発する電車で、鎌倉駅から座ることはまず無理。
空席があるときは、たまたま鎌倉駅で下車する人がいて、立ち客が空席に座ってもまだ座席が余る場合だから、確率的には非常に低い。
つり革の確保は100%可。

次は北鎌倉駅だが、ここで降りる乗客はほとんどいない。
乗り込む乗客も少ない。
つり革の確保は100%可。

東京駅までどんどん続ける。

大船駅は、東海道線、湘南新宿ライン(東海道)、京浜東北・根岸線、湘南モノレールと接続するキー駅だが、乗り込む客はさほど多くない。
東海道線と横須賀線が一部区間を除き並走していて、東京・横浜へは東海道の方が時間がかからないことが乗り客の少ない理由の一つであろう。
一方、降りる客はわりと多く、座るチャンスは他の駅と比較すると大きい。
つり革の確保は100%可。

戸塚駅は、下車したホームの向かいが東海道のホームで乗換えが非常に楽、よって降りる客がわりと多いが、座っている人は少々時間が短縮できるくらいで混んでいる東海道に乗り換えようとはしない。
ただ、大きい駅ではあるので、降り客じたいは多く、座れるチャンスはある。
乗り客は、やはり東海道の影響で多くない。
つり革の確保は100%可。

東戸塚駅は、東海道が停まらないだけに横須賀線を利用するしかなく、乗り客は非常に多い。
この駅からの乗り客で、つり革はほとんど埋まってしまう。
降り客はさほど多くない。

保土ヶ谷駅も状況としては東戸塚と同様のはずだが、乗り客はほとんどいない。
降りる客はそれ以上にいない。

横浜駅は言わずと知れた巨大駅で、降り客は多い。が、期待するほどではなく、大船より少し多い程度で、座れるチャンスは他の駅より大きいが、感覚的には2~30%程度が降りるにすぎないのではなかろうか。
乗り客は、これまた東海道の影響か、かなり少ない。
車内は、つり革の100%確保は難しいだろうが、ストレスがないほどの混み具合である。

新川崎駅西大井駅は東海道と並走しない区間だが、乗り降りどちらの客も少ない。

品川駅からまた東海道との並走が始まる。
ここも大きな駅であるから降り客は非常に多く、つり革の確保どころか半数以上の乗客は座ることができる。
品川に至ってはじめて座れてもあまり嬉しさはないのだが。
乗り客は少ない。

新橋駅も品川駅と同じような状況で、降り客が非常に多く、ほぼ100%の乗客が座ることができる。
乗り客は少ない。

次はいよいよ到着駅の東京駅だが、大半の乗客はここで下車し、以降千葉方面の車内は閑散としている。
鎌倉駅からの所要時間は約60分である。

座れる可能性を○、△、×で(相対)評価すると、だいたい下記のようであろう。

鎌倉:×、北鎌倉:×、大船:○、戸塚:△、東戸塚:×、保土ヶ谷:×、横浜:○、新川崎:×、西大井:×、品川:○、新橋:○

(続く)

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2004.10.25

稲村ガ崎とソンベカフェ その2

新田義貞は1333年に、北条得宗家を中心とする幕府勢力と雌雄を決すべく、上野での挙兵以降鎌倉までの道すがらいくつかの戦いに勝ち負けしながら、いよいよ敵の本拠へという段階にまでたどり着いたが、そこからさきが困難を極めた。
鎌倉は三方が山、残る一方は海と、自然の要塞。守り易く攻め難い。
鎌倉の中と外を結ぶのは、けっして行き来が容易とはいえないいくつかの切通しのみ。

守る側としてはこの切通しのみ塞いでいれば、鎌倉へ侵入されることはまずない。
新田軍は切通しへの侵入戦で多くの犠牲を払いながらも、ほとんど戦果をあげられす、窮余の策として稲村ガ崎を海から迂回する作戦を思いついた。
おそらく当時の稲村ガ崎も現在のように岬のような形をしていたのであろう。幕府側もこんなところから進入されるとは思っていないだろうから、その死角をつき、干潮時にわずかに露出する陸地を徒歩で渡ってしまおう、と義貞は目論み、実行し、そして成功した。
成功したといっても、多くの軍勢が波にさらわれて犠牲になったという。
この戦いこそがまさに「背水の陣」だ。干潮が終わってしまえば、もう退路はないのだから。

新田義貞の栄華は、この直後の鎌倉戦で勝利し、北条一門の多くを滅亡させたところから、京へ向かうため鎌倉を細川和氏に明け渡したあたりまで、と言ってよいだろう。
凱旋将軍として入京するが、論功行賞からしてその働きに見合ったものではなく、義貞の行く末を知ってこその見方かもしれないが、あっという間に斜陽を迎えたようにしか思えない。
後醍醐天皇による建武の新政が破綻した後、南朝の総大将の役割を担うが、大方足利尊氏には負け続け、挙兵以来一度も地元の上野に戻ることなく、1338年北陸の地で散ってゆく。(続く)

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2004.10.20

稲村ガ崎とソンベカフェ その1

風邪気味なので会社を休んで病院に行った。
土曜に行ったばっかりで、そのときにもらった薬をまだ飲みきってもいない。
診察してくれた医師は、「(この程度の症状でくるかね?)」と心のつぶやき。
「(確かにね~)」と苦笑、やたら愛想よく会計を済ませて病院を立ち去る。

せっかくの有給を、行っても行かなくてもよかった通院のみですごすのはもったいない。

さて、何をするかと考えるが、朝起きたときは会社に行くつもりだったので弁当がある。珍しく天気が良い。
どこか景色の良いところで弁当を広げるのが一番だ。
程度は軽いにしても病人のつもりなので、ハイキングなど体力を要するものは見送り、江ノ電に乗り稲村ガ崎散策をすることに決めた。

稲村ガ崎といえば、新田義貞の鎌倉戦進入口として有名だ。
200410201.JPG
だが、「新田義貞」じたいが、たいていの人には通じない名前だろうから、それをとって「有名」というにはどこか違和感を覚える。

新田義貞には思い入れがある。
中学のとき、書店で平積みになっている文庫本「新田義貞(上)」を何気なく手に取った。
著者の苗字が「新田」(次郎)であることも、その本が目に留まる一つの要因だった。
小学校の頃から日本史には興味がある。
織田信長、豊臣秀吉の戦国時代からはじまり、時代をさかのぼって源平の争乱に関心をもった。
中1の夏休みの読書感想文の題材には「平家物語」を選んだ。
新田義貞が活躍する鎌倉時代末期から南北朝時代は、これらの時代にはさまれている。
関心をもたないはずがなく、その場で購入した。
もちろん、中3の読書感想文には「新田義貞」を選んだ。
感想文は学校代表に選ばれたが、その先は参加賞程度で終わった。(続く)

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2004.10.16

立正堂の豆大福(鎌倉大町)

「スイーツ」なる言葉が巷にあふれている。
つい先日オープンした三越日本橋本店新館の地下2階はスイーツ専門フロアだ。
日本橋三越の主な客層である年配の方々には、スイーツの意味を知っても、自分で使うことには抵抗があるだろう。
そんなことにはおかまいなく、というか意識もなく、店のフロア案内には堂々と「スイーツ」の文字。

僕も「スイーツ」は大好きだが、今日紹介するのは自宅の近所の立正堂の豆大福。

立正堂は鎌倉市大町4丁目にあり、↓は店舗の写真。
緑ののれんに突飛さを感じるのは自分だけ?
200410161.jpg

品揃えは多くなく、豆大福のほかは、第18回全国菓子博覧会金賞受賞という銘菓かまくらなど数品。
煎餅類は自家製ではなく、よそから仕入れたもの。
豆大福は午前中に売切れてしまうことも多いようだ。

200410162.jpg
これが立正堂の豆大福。(写真がへぼくて申し訳なし)
一番の特徴は、豆の数が多いこと。
写真の豆大福には豆が28個入っていた。
餡子は粒餡、豆はちょっと塩っけを感じる。

鎌倉の大町の和菓子店といえば、大くにだ。
こちらの豆大福は↓
200410163.jpg
豆の数は9個、餡は少なめで、いくら好みの差があろうとも、立正堂に勝るところは無いように思える。

ちなみに、三越日本橋本店のデパ地下の榮太樓總本鋪の豆大福は↓
200410164.jpg
豆の数は10個。

豆の数が多いの少ないの程度しか説明できなくて歯がゆいが、言いたいのは立正堂の豆大福はおすすめということ。
店には駐車場はなく、路上駐車は不可能なので、徒歩かバスで訪れるのがよい。
徒歩ならば鎌倉駅からは15分。
バスだと緑ヶ丘入口行き(逗子駅行き)で名越バス停下車、すぐ。
ついでに付近を散策するならば、安国論寺、妙法寺がすぐそば。
額田記念病院も近い。

「立正堂」
住所:鎌倉市大町4-1-53
営業:9:00~18:30(不正確)
定休日:火

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2004.10.10

台風の間隙を縫って釈迦堂口切通しを散策してみた

最強台風襲来。

9日(土)は予報どおり超強力台風22号が関東に上陸した。
鎌倉も前日から台風の前兆となる強風・大雨にみまわれたが、嵐の前の静けさ、朝雨があがる。
その間隙を縫って、自宅から30分で往復できる釈迦堂口切通しまで散策にでかけた。

切通しとは、山や丘を切り開いて通した道のことを言う。
鎌倉では、亀ケ谷坂、化粧坂、巨福呂坂、大仏坂、極楽寺坂、朝比奈、名越の7つの切通しが有名で、これらを「鎌倉七口」とよぶが、釈迦堂切通しは、これら鎌倉の中と外を結ぶ切通しではなく鎌倉の中にある切通しで、浄明寺と大町を結ぶ位置にある。

釈迦堂口切通しへは大町方面から向かったが、逆川を上流に辿る道に沿って歩いていけば現地までほぼ1本。といいながら、途中で道を間違えて引き返すことになったが、地図があれば迷うことはまず無い。

逆川沿いの道の、↓こんな看板や、
200410091.jpg

台風の影響である↓こんなものを眺めながら、ちょっと歩いて行くと現地到着。
200410092.jpg

200410093.jpg
↑は浄明寺方面から大町方面に向かって写したもの。つまり、進行方向とは逆。
↓は切通しから浄明寺方面への道を写したもの。未舗装。大町方面へは舗装路。
200411077.jpg

切通しは崩落の可能性があるため通行禁止。
入口には通行禁止と書かれた看板と簡単な鎖があるだけで、中に進入するのは容易。
通行は自己責任ということになるが、自己責任が「自己」で完結しないのはイラクの人質事件をみてわかるとおり。

この付近には、鎌倉幕府3代執権北条泰時が父義時(2代執権)を弔うために建立した釈迦堂があったとされるが、その場所も廃寺になった時期もわかってはいないとのことだ。
なにもわかってはいない、なにもかもわかっているよりも、はるかに興味をそそられる。
どなたか解明をよろしくお願いします。
(↓は浄明寺側にある説明書き)
200411076.jpg

切通しの手前には、今売り出し中の住居用建売物件がある。
買い手がなかなかつかないようで、物件のドアに張ってあるチラシには「値下げしました」の文字が。ちなみに値段は2600万円ほど。2階建てで、敷地は2~30坪ほどであろうか?
切通しなので、新田義貞の鎌倉攻めでの壮絶な攻防戦が思い浮かばれる。
ただ先に書いたように、鎌倉への進入口ではないので、ここで過去に戦いがあったかどうかは不明。この程度は調べればわかりそうだが、今のところ宿題。
でもここで戦があったとしたら、当然少なからず死者がでたはず。
そんないわくつきの場所のすぐ近くにある物件、不動産業者にはその事実につき重要事項としての説明義務があるのではなかろうか。

家に帰るとまもなく大雨。
夜、鎌倉でがけ崩れが起きたというニュースを聴く。
被害者を気の毒と思うと同時に、釈迦堂口切通しの無事を願う瞬間だった。

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2004.10.09

久々にラーメンを語る(新横浜ラーメン博物館)

ラーメンのHPをやっている頃はマメに新店や期間限定店のチェックもしていたけれど、HPもいまやなし、すっかりご無沙汰になってしまったラー博。わざわざ有給をとっての来訪。

まさしく「いつのまにか」とはこのこと。新福菜館、六角家、勝丸、一風堂、魁龍がない。
かわりに、千草、ふくちゃん、井出商店。
そしてまもなく一番の人気店すみれが退店。
魁龍は出店して日が浅いので意外な感じがする。すみれに至っては、ラー博じたいの経営に影響がでるような気がする。
どこかにトラブルを抱えているのかもしれないが、現役ラヲタじゃないので事情は知らず。

今日は、支那そばや、千草、ふくちゃん、井出商店をすべてミニラーメンで。

支那そばや(神奈川)では、新作の醤油らぁ麺をマロートッピング(グラスに別盛)でいただく。これだけ多くの食材をうまくまとめて使われると、どの食材がどうでなんて言うことはできず、全体としてうまいのまずいのという感想をもつしかない。
話題のマローは烏骨鶏の骨髄のエキス。スプーン小さじ1杯程度で300円、原価は250円だそうだ。スープの味の濃さもこってり感も物足りなさはないので、入れる必要性も感じないが、味にふくらみを持たせる効果は確かにある。反面、脂と似た効果があるので、他の素材の味わいをぼやけさせてしまうという副作用もある。

支那そばやとはうってかわって千草(岩手)は、鶏のみのスープ。野菜すら使っていない。チャーシュー(とは言わんか?)まで鶏肉だ。
鶏のみだからといって単調でつまらん、というわけではない。
が、うんちくで楽しませてもらう店かな、とも思う。けっしてまずいわけではないが。

ふくちゃん(福岡)は、2000年3月に福岡の本店を訪れて以来。
そのときは初上陸の九州の一番最初に訪れた店だった。
本場の博多ラーメン、ということで期待したのだが、豚骨の濃度の低さに驚き。
この店だけかとも思ったが、以降大分・佐賀を除く九州で30軒、ほとんどの店が薄かった。
関東の九州系の有名店はどこも濃いところばかりなので、本場とのギャップがかなり意外だった。
4年前との細かい味の差異はわからないが、昔も今回もたいして変わりはないと思う。

井出商店(和歌山)は、期間限定出店のとき以来2度目だ。
春木屋と迷ったのだが、より「こってり」を選択した。4杯目だからインパクトがないと印象が薄くなってしまう。
ただ今回は作り損ないだったと思う。味が濃すぎてまともに食せない。このしょっぱさは、個人の味覚の差を越えている。

平日の11時だからどの店もガラガラ。
4店をまわってかかった時間は45分。
ラー博のような集合施設が雨後の竹の子のように増えているが、昼時でも今日のように閑散としている施設もあるときく。
ラー博なら大丈夫、なんて思う人も徐々に減っているだろう。
ラヲタじゃなければ、複数の店を一気にまわるなんてめんどうだ。魅力的な店が1箇所にまとまっていてくれるとありがたい。
という意味で今後もラー博にはがんばっていただきたい、と月並みなまとめ方で数年ぶりのラーメンレポートを終える。

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2004.09.17

丸の内オアゾオープン

9月14日オープンの丸の内オアゾに行ってみた。と言っても、混んでいて見学できたのは丸善だけだけど。
同行者が丸の内ホテルをみてみたいと言ったのだが、小汚いともいえるあまり見栄えの良くないポロシャツに、多少へたり始めているチノパンという風体だったので、ためらう気持ちが大きかった。だって高級そうな感じなんだもの。
でも、まだ正式オープンしていないので入ることはできなかった。ちょっとほっとした。

丸善はたいそうなスペースを誇る。出版不況の折、書店経営も厳しいだろうに。
丸善の中で一番興味深いのは、旧本店にもあるレストラン。
目玉はやはり"ハヤシライス"。
なんでも、ハヤシライスを考案したのは丸善創業者の早矢仕有的氏とのことなので。
ハヤシライスの起源はいろいろと言われているが、丸善がそう言うからには、一度くらい食する価値はあるでしょう。

それにしても、既にオープンしている丸ビル、コレド日本橋をはじめ、丸の内オアゾ、まもなくオープンする三越本店新館、三井新館、・・・、と丸の内・日本橋周辺はバブルの様相を呈してますな。
いずれも会社からすぐの距離なので、小汚いかっこであちこちまわってみます。
高級ホテルを除いて。

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2004.09.13

鎌倉ハムの謎

"鎌倉ハム"を社名や商品に使っている会社は少なくとも5社ある。

1 ㈱鎌倉ハム
2 ㈱鎌倉ハム富岡商会
3 ㈱鎌倉ハム村井商会
4 鎌倉ハム工房アルトシュタット
5 クラウン商会

いずれの会社も(現在は)無関係なようで、本家本元争いを思い起こさせるが、"鎌倉ハム"を松坂牛やコシヒカリのような一般的なブランド名と考えれば少しもおかしなところはないと言えるのかもしれない。

まあ、この程度のことで"鎌倉ハム"の由縁やら各社の関係の詳細までは調べる気にはならないので、鎌倉ハム乱立の真相は明らかにならないけど。

ちなみに、最近知人にギフトとしてソーセージを贈る機会が何度かあったが、そのときに利用したのは1の"鎌倉ハム"。
本社、工場ともに愛知県にあるので、釈然としないながらも、送料が無料なことから喜んで利用させてもらった。
そのときは他の"鎌倉ハム"を知らなかったという理由もあるが。

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2004.09.12

サイクリング、カフェ、海

半年ぶりくらいに乗る自転車で、鎌倉二階堂の「cobo cobo cafe」というカフェに行ってみた。
"天然酵母"パン、が店の"ウリ"だが、天然酵母の価値なんて知りはしない。
注文したのは、ホワイトビール(ヒューガルデンホワイト、ベルギー)とガーリックトースト。
昼間からカフェでのんきにビールを飲むなんて、なにものにもかえがたい喜び、とまではいかないが、とてもよい気分であることには違いない。
パンの価値はわからないまでも、黒くて歯ごたえがあって、うまいパン。
別添えの辛目のガーリックオイルが味をいっそう引き立たせる。
客は地元の"鎌倉マダム"が多く、自分がその雰囲気になじんでいるとは言えないだろうが、このようなハイソな雰囲気は嫌いではないので、これからも好んで鎌倉マダムがいるようなところには行ってみたいと思っている。
(マダムは男だとなんて言うの?無知・・・)

家に帰る前に材木座海岸まで寄り道。
海水浴シーズンは終わったが、サーファーやマリンスポーツを楽しむ人で海岸は賑わっている。

家からcobo cobo cafeまで15分、材木座海岸まで5分ほど。
それにしても、久しぶりの自転車(cannondaleのシクロクロス)、尻が痛くてたまらん。
連続走行は15分が限界だ・・・

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2004.09.11

開始

「ブログ」とは何か?
説明を読んでもちっとも理解できないので、体験してみればわかるだろうと思い、はじめてみました。
掲示板に毛が生えたもの、程度の認識しかないのですが。

それではよろしく。

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