鶴岡八幡宮大銀杏の枝ポキリ~台風22号の爪あと~
大仏と並び、鎌倉のシンボルと言える鶴岡八幡宮に行ってみた。
鎌倉駅周辺で1時間ほど時間を潰さなければならなかったので、ちょうどよい散策の機会となった。
観光客にとっては訪問優先度のもっとも高い場所の一つであろうから、鎌倉に一度でも来たことがあれば、まず鶴岡八幡宮を訪れたことはあるはずだ。
当然、私も同様で、鎌倉に引っ越したからといって、ものめずらしげに八幡宮に行ってみようとはこういう機会でもない限り思わないのだ。
とはいえ、今の家の物件探しのときに立ち寄っているので、わずか4カ月ぶりくらいの再訪となった。
八幡宮に限らず、今の鎌倉は紅葉の季節を前にして嵐の前の静けさか?
小町通りもさほど混んでいない。
人力車のお兄さんも退屈そうだ。
八幡宮の境内も、賑わってないことはないが人の波をかきわけて、という状況ではなく、目立つのは七五三の親子連れくらい。屋台の出店も寂しいものだ。
私のようにのんびりと散策するものにとってはこの快適さはありがたい。
今の八幡宮でやはり気になるのは、台風22号によって折られてしまった大銀杏の枝。
けっこう太い幹がいくつもポキリと折れている。
これで枯れてしまうようなことはなかろうが、一抹の不安はある。
大銀杏にみおろされて、結婚式がとりおこなわれていた。
(気が利く書き手なら「見守られて」というんだろう)
八幡宮といえば、おみくじでの大凶出現率が日本一高い、ことで知られている。(もちろん私の脳内で)
中学の頃に2度引いて、2度とも大凶だった。友人も大凶を引いたことがあると言っていた。
私のように、大吉でなければ大凶くらいの方が話のネタになってむしろ望ましい、と思える人間ばかりならばよいが、笑って済ませられない参拝者も多いことだろう。
おみくじでは確率的な公正さなんて求められないので、凶よりは吉を大盤振る舞いして、参拝者によい気分で帰ってもらうのが神社として正しい姿勢ではなかろうかと思う。
だいたい、わざわざ参拝に来てくれたお客さんに、「お前大凶だよ。最悪だよ。ひとつも良いことないよ」なんて普通の神経じゃ言えやしない。
何事にも油断することなく気を引き締めて、日々精進せよ、というありがたい八幡様のお告げかもしれないけど。
参拝者におもねる必要なんてねーよ、この姿勢嫌いじゃない。
まあ単に私と私の友人がたまたま大凶を引いただけのことだとは思うけどね。
さて私の結果だが、4カ月前は大吉で、「Welcome KAMAKURA!」と神の声をきいた気がした。今回は中吉で、「まあいいことばかりじゃないけど当面は悪くないよ。ネタにならなくてごめんね」といった感じか。
源頼朝の墓など、時間もまだあったのでもう少しみてまわろうと思っていたら、雨がポツポツ降ってきた。
貴重な晴れ間をぬって干した洗濯物を入れるために、あとの用事までキャンセルして家路に着いた。
いつでも来られると思えばこそ、次の訪問はしばらく先になることだろう。
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